厚生労働省の調査によると、児童養護施設などの職員による入所者への虐待が、2009年度には全国で59件あったことが発覚しました。

 18歳未満の児童を収容する児童養護施設・児童自立支援施設・知的障害児施設や里親などを対象に集計しました。

 都道府県や児童相談所で受理した虐待疑い件数は合計214件あり、自治体の調査によって虐待が確認されたケースは59件ありました。

 発生場所別では、児童養護施設29件、児童自立支援施設9件、里親9件、児童相談所の一時保護所4件、知的障害児施設4件となりました。虐待の態様別では、身体的虐待41件、心理的虐待7件、性的虐待7件、ネグレクト4件となりました。

 全国的な発生件数の把握は初めてだということです。児童虐待から児童を保護する場所で児童虐待が発生する――そういうおかしな状況は一般の児童虐待以上に問題があります。施設等での児童虐待を根絶させていくために、関係機関の対応も積極的に考えていかなければなりません。

(参考)
◎施設児童らへ虐待59件、「養護」職員が最多(読売新聞 2010/12/8)
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