福岡市立内浜中学校(西区)で1月に生徒が自殺した問題に関連して、福岡市の山田裕嗣教育長は2月19日、市議会第2委員会で見解を表明しました。


 教育長は「これまで学校や教育委員会で調査を行い、学校の指導や人間関係が今回の事件につながったとは考えにくい状況ではあるが、今後は保護者の方と誠実に対話を続け、事実関係を確認していきたい」などとしています。
 一方で生徒の保護者からは「自殺原因が学校と関係がないとは断定できない」などと指摘しています。
 この問題では、この問題では、自殺した生徒に対する担任教諭の暴行(いわゆる「体罰」)があったことが明らかになっています。また別の生徒が教師から集団暴行を受けて転校に追い込まれる事件も明るみに出ました。このほかにも、この学校では教師による暴力や強圧的な「指導」がまかり通っていることをうかがわせるような情報もあります。
 少なくとも「関係がないとは断定できない」状況であるにもかかわらず、早い時期に「無関係」という結論を出し、その前提に沿って話を進めていく限り、「誠実に対話」「事実関係を確認」と表向き言っていても結局は市教委の主張を押しつける形にしかならないのではないかといえます。
(参考)
◎福岡・中1飛び降り:山田教育長「保護者と誠実に対話」 /福岡(毎日新聞 福岡都市圏版 2009/2/20)
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