大阪市は4月20日、「東淀川区の児童公園で4月19日、砂場の柵の扉のちょうつがい部分に2歳男児が指を挟み、入院加療を要する重傷を負った」と発表しました。


 2005年にも別の公園で同様の事故が発生したことを受けて、大阪市は市内の児童公園の砂場の柵について、ちょうつがいに防護カバーを付ける措置をおこなっていましたが、この公園ではカバーが外れていたということです。カバーが外れていたことは大阪市の検査でも少なくとも2009年1月以降確認されていましたが、市は放置していたということです。
 大阪市の児童公園では時々、遊具で子どもがけがをする事故が大きく報道されています。新聞報道から拾い出してみても、2004年10月の同じ日に東住吉区と生野区の2ヶ所で、また2007年9月には平野区で、児童が乗っていたブランコが壊れて落下してけがをする事故がありました。2008年11月には住之江区で、遊具の接合部分が外れて中学生が指を切断する事故がありました。2009年4月15日には平野区で、小学生の児童が遊具の手すりに頭を挟まれて抜けなくなる事故がありました。
 事故が発生するたびに点検の体制が組まれたという続報はあるのですが、やはり事故は定期的に起こっている様子です。特に今回の事故は、以前に実際に同種事故が発生していることや、乳幼児が手を挟む危険性も想定できることから、カバーが外れていることに気付きながらも対策を怠っていたのはやはり体制に不備があったといわざるを得ないでしょう。
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