群馬県は、2008年度に県内の児童相談所で受理した児童相談・虐待通告の状況をまとめました。


 まとめによると、相談件数は2007年度比で2.6%増加したものの、児童虐待の通告は557件で前年度比マイナス9.6%となりました。通告件数が減少に転じたのは6年ぶりだということです。
 群馬県では「市町村の児童相談の対応体制が充実したと考えられる。対応の内容は助言指導が全体の6割以上を占め、比較的に早い段階での通告が多いと考えられる」と分析しているということです。
 児童虐待の件数そのものは減少しているが相談件数は増加しているという現状をどう分析するかについては、いろいろな解釈が可能なものであり一概に結論が出せるようなものではありません。
 本当に児童虐待が減少しているからそれに伴って通告も減少するというのなら喜ばしいのですが、表面化していないだけという危険性も捨て切れません。本当の意味で「虐待の絶対数が減少したから、それに伴って通告件数も減少した」と自信を持って言えるような社会になっていくことが望まれます。
(参考)
◎県:児童相談2.6%増の9441件 虐待通告は557件、6年ぶり減少 /群馬(毎日新聞 2009/5/26)
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