大阪府堺市西区の堺市立平岡小学校の男性教諭(32)が2009年7月上旬、5年生2クラスの理科の授業で「生命の誕生」をテーマにした授業をおこなった際、自身の妻の出産シーンを映したビデオを流し、問題になっていたことがわかりました。

 へその緒や羊水に濡れた赤ちゃんなどが映り込んでいたことで、一部児童が気分が悪くなったと訴え、一部保護者が「行きすぎではないか」などと抗議したということです。一方で授業を好意的に受け止めた児童や保護者もいたということです。

 学校側は児童や保護者に謝罪し、また堺市教育委員会も「教材用に編集したビデオではなく、児童にとってショッキングな場面があった」などとして指導をおこなったということです。

 しかしこれは、不祥事のように扱われるべきものなのか疑問です。正当な授業の範囲内ではないかと感じます。

 理科、特に生物分野の授業については、「グロテスク」などという批判を受けることが、たまに発生します。以前にもどこかの学校で、血液型を調べる実験で採血をおこなったことが問題になりニュース報道されたと記憶しています。

 しかし血液型実験にしても今回の問題にしても、授業の目的としては正当なだけに、こういう「事件」が問題になることで授業などが萎縮することが不安です。
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