大阪市では2009年4月以降、児童虐待の通報件数が急増しています。2009年4月に発覚した西淀川区の児童虐待死事件が影響しているとみられます。


 その一方で、例えば「顔に傷がある」という通報が単なる転倒によるけがだったなど、中には通報者の勘違いだったという例もあるということです。
 しかし調査の結果何も不審点がなければ、虐待の疑いがあるのに放置されるよりもずっとましだといえます。
 また虐待の疑いがあるという通報を受けて家庭訪問したところ、虐待はないと判断されたものの保護者から育児の悩みを打ち明けられて育児相談の強化につながったという例もあります。
 もちろん「何もないから通報もない」という状況が理想的でしょう。しかしその一方で、虐待の疑いがあるものを住民が積極的に通報し、また児童相談所が事実関係を調査するという傾向は、被害の早期発見・被害児童の早期救済という観点からは好ましいのではないでしょうか。
(参考)
◎「もしや虐待」通報急増――大阪市内の児童相談所、西淀川事件で住民敏感に(日経web 2009/10/13)
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