「群馬県高崎市の群馬県立高崎商業高校の女子バレーボール部に所属していた当時、顧問の男性教諭から日常的に暴行を受けるなどして転校を余儀なくされた」などとして、元生徒が顧問・校長と群馬県教育委員会を相手取り、約660万円の損害賠償を求める民事訴訟を前橋地裁に提訴していたことがわかりました。

原告側の訴えによると、2008年6月から2009年1月にかけて、部活動中に顧問から竹刀で殴られるなどしました。また顧問は、生徒が足を痛めているときに「こんな足、ダメにしてやる」と暴言を吐くなどしました。

また顧問の暴行に誘発された形で、部内で生徒へのいじめが発生し、転校を余儀なくされたとも主張しています。校長に対しては「学校側に被害を訴えたが十分な対策をとらなかった」としています。

この事件では、顧問教諭が複数生徒に日常的に暴行を加えていたことを群馬県教委が確認し、2009年10月26日付で減給処分にしています。当時の報道などによると、教諭は暴行の事実を認めて「激励のつもりだった」と話したといいます。

しかし教諭の行為が「激励のつもり」などありえませんし、むしろどう考えても単なる暴力・いじめでしかありません。顧問が暴行の「お墨付き」を与えたことで部内でのいじめまで発生したことは、もはや言い逃れはできないでしょう。

(参考)
◎損賠訴訟:高崎商元生徒が顧問ら提訴「バレー部活で体罰」/群馬(毎日新聞 2009/11/26
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