兵庫県美方郡香美町香住区の兵庫県立香住高校の生徒寮で2006年、当時1年生だった男子生徒2人が同級生の寮生からいじめを受けたなどとして、兵庫県と加害生徒を訴えていた訴訟で、神戸地裁で11月25日、兵庫県との和解が成立しました。


 兵庫県は被害生徒2人に計90万円を支払う内容です。また加害生徒5人との間では2009年10月、和解金計120万円ですでに和解が成立しています。
 この問題については、兵庫県が和解に応じる意向を報じた新聞記事を受けた先日のエントリ「香住高校生徒寮いじめ事件、和解成立へ:兵庫」(当ブログ2009/11/21)でも取り上げたので、詳細はそちらに譲りますが、相当悪質な事件であり、また個人の問題というよりも寮の運営体質も問われなければならない事件だといえます。
 該当の生徒寮ではこの事件を含めて5年間に3回も、悪質な集団暴力・いじめ事件が新聞報道されています。被害生徒との間では和解という形にはなりますが、同種のいじめ・集団暴行の再発を徹底的に防止する対策をとることが、本当の意味での解決になってくるといえます。
(参考)
◎香住高の寮いじめ事件:損害賠償訴訟 県と原告が和解 /兵庫(毎日新聞兵庫県但馬版 2009/11/26)
◎県、被害生徒と和解成立 香住高いじめ訴訟(神戸新聞 2009/11/26)
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