大阪府私学・大学課は12月15日、私立高校に通う低所得世帯の生徒について、府内の全日制課程私立高校96校すべてが授業料を無償化することを発表しました。


 年収350万円以下の世帯・大阪府内に在住・府内の私立高校全日制課程に在籍するという条件を満たす生徒について、大阪府が私立高校の府内平均授業料相当額を出し、また授業料が平均額を上回る学校については学校側が差額を負担することで、生徒側にとっては授業料の負担がなくなることになります。
 12月4日の第一次発表では96校中72校が実施すると発表されていました。その後実施校が増え、最終的には全校で実施する運びとなりました。
 今後予算面での細部を詰め、2010年2月に予算案を公表し、2010年3月の大阪府議会で正式に採決する見通しです。
 全私立高校が無償化に踏み切ったことについては、学校側の判断を歓迎します。また同時に、高校生をめぐる状況がそれだけ深刻化しているということも意味しています。
(参考)
◎大阪府報道発表『「私立高校生就学支援推進校(仮称)」の指定に係る意向調査結果の最終発表について』(2009/12/15)
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