静岡市駿河区で2006年に発生した2歳児虐待死事件で、虐待を加えながらも一度不起訴処分になっていた父親(28歳、現在は静岡県焼津市在住)について、静岡検察審査会の不起訴不当の議決を受け、12月21日に傷害罪で在宅起訴しました。


 2歳だった長男が2006年2月にに父親から殴られて病院に搬送され、全治1ヶ月の重傷と診断されました。その後外傷性脳損傷による肺炎で2ヶ月後の2006年4月に死亡しました。被告は事件発覚直後の2006年2月に逮捕され暴行を認めていましたが、2006年3月に処分保留で釈放されました。その後2007年12月に不起訴処分となっていました。
 被害児童の母親(被告の元妻)が2008年8月に静岡検察審査会に不服申立をおこないました。検察審査会は2009年4月に「被告は容疑を認めており、日常的に虐待を繰り返していた」などとして不起訴不当の議決を出していました。再捜査の結果、今回の起訴となったものです。
 不起訴不当の議決についても起訴についても当然であり、全面的に歓迎します。今後裁判で厳正な対応を望みます。
 しかしその一方で当初の捜査で不起訴としたのはどういうことなのか、児童虐待に対する対応が甘すぎたのではないかという疑問もつきまといます。児童虐待については法的にももっと厳しい対応がとられなければならないことはいうまでもありません。
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