北海道釧路江南高校で数学科を担当する男性教諭(40代)が、後期中間考査の担当科目の試験の際、生徒の解答を一部改ざんして点数を水増ししていたことがわかりました。

 この教諭が担当する1年生・2年生の計3科目(6クラス、受講生計約200人)について、生徒の空白解答に勝手に正答を書き込んだうえで採点し、点数をかさ上げしていました。

 返却された解答用紙を見た生徒が不審点に気づいて発覚しました。教諭は不正を認め、動機について「点数が低いと補習があり、部活動をしている子がかわいそうだった」「平均点を上げたかった」などとしているということです。また前期試験の際にも改ざんをおこなったとも話しているということです。

 学校側は受講生から解答用紙を回収し、改ざんの全容について詳細に調査しているといいます。

 以前にも別の場所で似たような事件が発覚したこともありますが、「生徒のため」を自称しながらも、こういうことをしても結局は生徒のためにはなりません。また恣意的な点数改ざんは、学習評価の根本を揺るがすことにもなります。

(参考)
◎定期テストの点数水増し 釧江南高男性教諭「平均点上げたくて」(北海道新聞 2009/12/25)
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