北九州市の中井保育園(廃園)で2007年7月27日、遠足の帰りに園児が送迎車に置き去りにされ、熱射病で死亡した重大事故がありました。被害園児の両親は一周忌を前にした2008年7月25日、当時の園長や職員計7人と北九州市を相手取り、損害賠償を求める訴訟を起こしました。


 送迎車から園児を降車させた午後1時頃に、担当の職員が人数確認を怠って被害園児を置き去りにしたうえ、職員らは3時間後の午後4時過ぎまで該当園児がいないことに気付かなかったということです。また北九州市については、保育園を指導・監督する立場の責任があるとしています。
 ありえない事件であり、こんなことは二度と発生させてはいけません。両親側は「一生満足する結果は得られない。心の穴は決して埋まらない」「命の大切さや尊さを裁判を通じて訴えたい」などと話しているということです。ご両親や関係者の無念さ・悲しさは察するにあまりあります。せめて事実関係を徹底的に究明し、事件から教訓を引き出し同種の事件を二度と発生させないようにさせることが重要なのではないでしょうか。
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