教職課程を履修している学生が教育実習をおこなう際、実習先の学校に謝金(実習費)を渡す慣習が全国的にあることが、毎日新聞社の調査でわかりました。〔『毎日新聞』2007/6/24


 教材代など実習経費を実習生が負担することを内規で定めている地域や、実習生と学校との関係として教育委員会としては不関与の地域、実習指導教諭への手当(事実上の謝礼金)にしている地域など、その目的にはばらつきがあるということです。
 教育実習生の個人負担については、できるだけ避けた方が望ましいとは思料しますが、教材費の実費分の自己負担などが教育委員会の内規などで定められていれば一応根拠はあります。しかし教育委員会としては実習費や謝礼金などの規定がなく、実習生と学校との間の関係に任されている地域では、実習費の支払いは根拠はありません。またうがった見方をすれば、教育実習生にとっては実習費・謝礼金が教員採用試験に影響するという心理が働くことも考えられます。
 学校にとっては不透明な金の動きとも受け取られかねないものでもあり、改善が求められます。
このエントリーをはてなブックマークに追加 編集