中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会が11月7日に発表した「教育課程部会におけるこれまでの審議のまとめ」によると、次期学習指導要領で、小学校段階での「外国語活動(仮称)」を検討しているということです。


 「まとめ」を読むと、外国語といっても、対象は英語を想定しているようです。全国一律に導入し、小学校5~6年で、各学年あたり年間35単位時間(45分授業・週1回に相当)を検討しているということです。また次期学習指導要領では教科としては位置づけないということです。
 現時点での小学校英語教育の導入は拙速に過ぎるといえます。
 指導者や教材の問題なども現時点では不透明のままです。小学校教員は英語教育をおこなう前提で養成されているわけではありません。また小学生段階にあった教材や教授法についても研究の最中です。現場の小学校教員に不安や反対の声が広がるのも必然的です。
 また英語教育導入については、現時点では世論を二分していて、国民的議論が尽くされたとはいえません。仮に将来的に機が熟したときに導入することは否定しませんが、準備や研究もきわめて不十分・世論を二分しているという現状のもとで導入を急ぐ必要はないのではないかと感じます。
このエントリーをはてなブックマークに追加 編集