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 滋賀県選挙管理委員会が県内の全高校などの3年生1万3710人を対象にした意識調査によると、「政治に関心がある高校生は少ない」「投票率の低さの要因は、政治に関心がなく、投票しても政治は変わらないと考えているから」などと考えていることが明らかになりました。
56%が「まったく関心ない」 高3生の選挙意識 滋賀県選管が調査(『京都新聞』2006/1/9)

 投票に行かないのは、政治に関心がなく、投票しても政治が良くなると思わないと考えているから-。こんな高校3年生の選挙に対する意識が滋賀県選挙管理委員会などどが高3生を対象に初めて実施したアンケート調査で明らかになった。
 県選管は2005年7月に、県内の全高校などの3年生1万3710人を対象にアンケートをした。回収率は91・71%だった。
 「今の日本の政治にどのくらい関心があるか」との問いには、「非常に関心がある」と「まあ関心がある」が計35・5%。「あまり関心がない」と「まったく関心がない」が計56・0%だった。政治に対する関心の低さが浮き彫りになった。
 20歳から30歳代前半の投票率の低さの理由を複数回答で尋ねたところ、「政治に関心や興味を持っていないから」が43・9%で最多だった。「投票しても政治が良くなるとは思わないから」42・7%、「投票に行くのが面倒だと思っているから」34・8%と続いた。
 高校生が政治や選挙に関心を持つには何をすればよいかと複数回答で質問したところ、「開会中の議会を見学する」25・4%、「政治や選挙に関する新聞記事を使って授業する」20・3%、「首長や議員に学校に来てもらって体験談を聞く」16・6%と続いた。
 県選管は「低下傾向にある若年層の投票率の要因を分析し、選挙啓発活動の参考資料にしたい」としている。


 有権者として、一定の関心を持って投票行動に結びつけていくことは、非常に重要なことだといえます。一方で、とりわけ若年層の投票率低下は、以前からも問題とされています。

 政治や選挙に関心を持つためには、学生のうちから議会見学や新聞記事を活用した授業なども積極的に導入し、自らの生活と政治がつながっているということを具体的に感じることができるような取り組みをおこなっていくことも、必要だと考えられます。
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