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 大阪教育大学学校危機メンタルサポートセンター」の藤田大輔教授が、「健康と安全に関する意識調査」として兵庫県の2つの小学校の児童を対象にした調査によると、家族や教師らから大切にされているという感情と、危険な行動をとらないようにするという子どもの意識の間には、高い相関関係があることがわかりました。〔『asahi.com』2006/1/16

 家族や教師から大切にされていると感じる子どもほど、危険な行動をとらないようにしようという意識が働く傾向がみられることが、この調査ではみられたということです。逆に、家族や教師らから大切にされていないと感じ、孤立感を感じている子どもは、「事故に遭うのは運が悪いから」「気をつけていても仕方がない」などと考えるなど、投げやりともいえる低い自尊感情が目立つ傾向にあったということです。

 「子どもは『自分が大切にされている』と感じることで、自分自身や他者への好ましい態度を育成することができる。逆に、家庭での虐待、教師の『体罰』や児童・生徒いじめなど、子どもにとって『自分が大切にされていない』と感じさせる行為が、子どもの心理状態にも影を落とす」ということが、この結果からも推測されます。
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