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 発生から11年を迎えた阪神淡路大震災に関して、震災体験を子どもたちに語り継ぐ取り組みがすすめられているということです。メモリアル・デーの1月17日にも、各地の学校で震災学習がおこなわれたということです。

震災体験を次世代へ 大学生ら、きずな伝える〔『asahi.com』2006/1/18〕

 映像記録や体験談などを通じて、子どもたちに震災を継承しようという取り組みが広がっています。「直接の記憶がある世代が児童・生徒だった数年前は、PTSD誘発を恐れて、体験談や映像などを利用するのはためらう傾向があった」ということですが、「震災時には生まれていなかったり、乳幼児だったために記憶が薄い」という現在の子どもたちには、映像や体験談での学習が効果的と判断して取り入れているという傾向もあるということです。

 また、当時の体験や映像だけでなく、地震そのもののメカニズムを学んで総合的な角度から理解しようという取り組みも広がっているということです。

 震災が風化する傾向も指摘される中、いかに震災を次代に語り継ぎ、教訓を未来に生かしていくか――この課題は、社会的な課題だといえます。
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