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 気管切開手術を受け、たんの吸引が必要な5歳女児=東京都東大和市=が、市立保育園への入園を断られたとして、保育園入園を求めて保護者が市を訴えていた問題(2005年11月に提訴)がありました。

 この問題に関して、東京地裁は「幼児期の集団生活は子供の心身の成長に重要で、入園が認められないと回復不可能な損害を受ける」として、入園を義務づける仮決定をおこないました。市は仮決定を受けてこの女児の入園を決定したということです。〔『読売新聞』2006/1/26

 女児の保護者は共働きで親の介護も必要といった事情もあり、保育を必要とする事例だったということです。たんの吸引に関しては「たんの吸引は児童一人でもできる」などとしていましたが、市は当初「医療行為に当たる」として入園を拒否したということです。東京地裁の仮決定を受けて東大和市は、保育園に配置する看護師の増員を決めたということです。

 今回の仮決定は、好ましい結果に落ち着いたといえるでしょう。また、早期に解決したことも、喜ばしいことです。
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