栃木県佐野市の私立佐野日大高校の女子バレーボール部で2015年、女子バレーボール部の顧問だった男性教諭が当時3年の主力部員を蹴りつけるなどしていたことが、1月17日までにわかった。

 2015年10月に同校でおこなわれた練習試合の際に、事件は起きた。教諭は女子部員1人の太ももを3回蹴り、また胸部を5回殴った。被害に遭った部員は打撲傷などのケガを負った。

 学校側は教諭を減給と出勤停止3週間の懲戒処分にした。その後、指導の際には外部コーチが同席することを条件に顧問に復帰したものの、解任されている。

 学校側は事件を、栃木県や県高体連には報告していなかった。2017年12月になり栃木県高体連は事件を把握し、学校側に対し事件の報告書の提出を求めていた。

 当該教諭は「体罰」事件の動機について、「チームを引き締め、他の選手に連帯性を意識させるためだった」などと話したという。理解に苦しむ動機である。自分に従わせるための恐怖支配としての見せしめで、生徒を不当に殴りつけたというもので、いじめ行為や虐待行為でしかない。

 また学校側の対応も、隠蔽と言われてもおかしくない。

(参考)
◎佐野日大高でも体罰 バレー部顧問、部員蹴る(下野新聞 2018/1/17)
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