神奈川県茅ヶ崎市立小学校4年の男子児童がいじめを受けて不登校になり、PTSDも発症している問題で、担任だった女性教諭がいじめを把握しながら、「いじめを見て見ぬふりをした」「注意するのが面倒」と認めていたことが、2月19日までにわかった。

 2016年3月、児童が2年だったときに、保護者から学校にいじめの訴えがあったという。学校側は当時の担任教諭への聴き取りをおこなった際、「けんかになっていた認識はあるが、いじめとして気付けなかった」と話し、保護者側にもそのように説明した。

 児童は心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症した。茅ヶ崎市教育委員会は第三者委員会を設置して調査にあたった。第三者委員会は2018年2月13日、いじめの存在を認定する報告書を出した。

 教諭は2017年夏以降、第三者委員会の聴き取りに対して「いじめだったと認識していたが『遊びの延長だ』と思い込むことで、いじめを見て見ぬふりをして何事もなかったかのように過ごしていた」「同級生たちが一方的にたたく、蹴る、追い掛ける、時には殴るなどを繰り返していたが、だんだん注意することが面倒になった」などと話したという。

 教師の言い分は、教師自らがいじめに加担していたのと同じ意味だといっても差し支えない。重大な人権問題である。卑劣極まりない。

(参考)
◎担任「いじめ見て見ぬふり」 茅ケ崎の小学生不登校(神奈川新聞 2018/2/20)
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