岐阜市教育委員会は3月14日、岐阜市立本荘中学校のソフトテニス部で、市から委嘱した外部コーチ(64)が「体罰」事案を起こしたとして、コーチとの委嘱を解除したと発表した。

 事件は3月11日に起きた。当日は岐阜県各務原市内で公式戦がおこなわれ、部員や顧問教諭・コーチらが参加していた。

 その際にコーチは、1年生のある男子部員が防寒具のネックウオーマーを着用して応援席で観戦していたことに立腹し、ネックウオーマーを剥ぎ取った上で生徒のすねを蹴りつけ、「それでも本荘中の生徒か」などと発言したという。生徒にケガはなかった。

 部活動の決まりで、活動中にはネックウオーマーを外すことになっていたという。

 部活動顧問の教諭がその様子を目撃し、その場でコーチに抗議した。

 部活動でおかしな決まりを作ること、それを守らないからといって立腹して暴力行為に及ぶことなど、部活動での問題点が凝縮しているようにも感じる。

 もっともおかしな決まりについては、部活動だけに限ったことではなく、通常の学校活動における「ブラック校則」といわれるものとも、根は共通ではある。

 子どもの人権を尊重した活動へと、見直していく必要がある。
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