西日本新聞2018年3月22日付(ウェブ版)によると、福岡県のある県立高校で、1年生のある学級40人が1年間の無欠席を達成したと報じている。

 病気やケガなどに巻き込まれず、無欠席を達成したのは、それはそれとして一見すると「よいこと」かのようには見える。

 しかし、単純に喜んでばかりもいられないのではないかという印象も、同時に受ける。

 報道では、このクラスの無欠席達成の状況について、「体調が優れずに最初の授業だけ受けて早引きするケースもあったという」とも記している。

 無欠席達成そのものが目的化して集団の同調圧力となり、個別の生徒には配慮しないというのならば、それは逆に具合が悪い。一歩間違えればいじめの構図にもつながるものである。

 そういうマイナスの面にも、目を向けなければならない。
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