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LGBTなど性的少数者への配慮のほか、「スカートが嫌いな女子」「冬場の防寒の問題」などへの声にも配慮したとしている。
各地域での事例
2018年4月に開校する千葉県柏市立柏の葉中学校では、入学予定の小学校6年の児童や地域住民なども参加した検討委員会で、ブレザータイプの制服の導入を決め、スラックスやスカート、ネクタイやリボンの組み合わせを自由に選べるようにした。
また東京都世田谷区では3月19日の区議会委員会で、区内のすべての区立中学校で、性別にかかわらずズボンやスカートなどを選択できるよう環境整備を進める方針を明らかにした。
福岡市でも3月20日、市長や市教育委員が意見交換する市の総合教育会議で、ズボンかスカートかを選択できる仕組みや、性別に関係なく着られる制服の導入など、標準服制度を見直す検討委員会を2018年度にも発足させる方針を決めた。
取り組みが広がる方向性は歓迎
制服自体がそもそも必要かどうかという論点は、別個の課題としてはあるだろう。
その一方で、制服・標準服の存在を前提にしても、LGBTや性的少数者の存在、また個人の志向などを考えると、ステレオタイプなジェンダーを押しつけたり、個別の嗜好や体調の問題などを考慮せずに一律に押しつけたりするのは、今や時代に即していないのではないかといえる。
制服の問題について少しずつでも取り組みが広がっていることは、個人を尊重する社会を少しでも前に進めていく取り組みの一つとして重要な動きだといえる。
(参考)
◎性別気にせず選べる制服 柏市が来月開校・柏の葉中学校(東京新聞 2018/3/16)
◎制服選択自由に 世田谷区の全区立中、LGBT配慮で検討(東京新聞 2018/3/20)
◎区立中学標準服、LGBTに配慮…世田谷(読売新聞 2018/3/21)
◎LGBTに配慮、中学の制服見直しへ ズボンかスカート選択など 福岡市教委が検討(西日本新聞 2018/3/22)
◎LGBTに配慮、中学制服見直し検討へ…福岡市教委(読売新聞 2018/3/22)