岐阜県立益田清風高校(下呂市)のハンドボール部で2014年、非常勤講師として部活動を指導していた男性コーチが部員に常習的に暴行や暴言を繰り返したとして、依願退職していたことが、4月16日までにわかった。

事件概要



 報道によると、この講師は練習中に、「練習で手を抜いた」などとして部員を殴るなどの行為を常習的に繰り返していた。2014年5月に、別の教諭が暴行の様子を目撃して、「体罰」・暴力事案が発覚した。

 事件発覚後コーチは依願退職した。学校側はコーチに対して、部活動の指導に携わらないよう求めていたが、このコーチは学校外の場所でハンドボール部の指導を継続し、暴力行為を繰り返したという。部員らは2015年までに全員退部した。

 講師は長年にわたり、同校および2005年の学校統廃合前の前身校で、女子ハンドボール部顧問を務めていた。2000年には、統廃合前の前身校のハンドボール部で、全国総体で8強入りさせているという。2012年度の定年退職後も引き続き非常勤講師・コーチとして指導に当たっていた。

教育委員会の判断は適切だったのか



 2014年に発生した事件であるが、2018年の新聞報道で報じられるまで、4年近くの間があったことになる。

 岐阜県教育委員会は当時、事件を非公表にしていた。懲戒処分にはあたらないという判断だったという。

 しかし、非公表にしていたことで、対応が不十分になったのではないかとも思われる。当時の対応が適切だったのか、今一度再考すべきではないか。

(参考)
◎女子ハンド部コーチが体罰 岐阜の県立高校(読売新聞 2018/4/16)
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