広島県呉市立中学校で2018年度、国語と理科の担当非常勤講師がそれぞれ採用できず、一部クラスで授業ができない状態になっていたことが報じられている。

 NHKニュースが報じている。

報じられた事実経過



 NHK広島放送局2018年5月13日『講師確保できずに授業受けられず』によると、広島県呉市のある中学校では、2018年度は国語科と理科についてそれぞれ、1人ずつ非常勤講師を採用して、常勤教員とともに授業を担当する計画となっていた。

 しかし両教科ともに非常勤講師が確保できず、4月の年度開始当初、1年生2クラスの国語の授業、2年生2クラスの理科の授業ができなかった。

 5月に入って、他学年担当の常勤の教諭がそれぞれ国語と理科の授業を担当している。しかし十分な授業コマ数が確保できず、このまま非常勤講師が確保できない場合は、長期休暇中に補習をおこなう見込みとなっているとしている。

講師不足は全国的傾向



 先日、島根県松江市の中学校でも英語の非常勤講師が採用できず、英語の授業ができなかった事例が大きく報じられた。広島県呉市でも似たような事例が発覚したことになる。

 非常勤講師不足は特定の地域の問題だけではなく、学校教育をめぐる構造的な問題ではないかという気がしてならない。
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