石川県小松市で「日本教科書」の道徳教科書が採択された問題で、採択の際の不自然さ・不透明さが指摘されている。

 北陸朝日放送は2018年9月26日、『道徳 小松「日本教科書」採択 採択委員会では「光村」推薦が多数』と放送した。

https://www.youtube.com/watch?v=ezVX41c3aJg

 報道によると、中学校道徳教科書8社の内容を調査した採択委員会では、光村図書を推す声が多かったとしている。

 しかし教育委員会会議では、教育長を除く教育委員4人が「日本教科書」に投票し、「日本教科書」が採択された。

 採択を決めた会議では、教育委員らは日本教科書について「リスクがあるかもしれないがリターンも大きい。可能性を持った教科書」「石川県の題材が多く使われている」などと評価する発言をおこなった。

 一方で教育長は「日本教科書はいくつかの教材について、扱いが難しいと感じた」「個人的には光村図書がいいのではないかと思った」などと言及したという。

採択の不自然さ



 小松市の事例では、採択委員会での調査研究の結果に反して、教育委員の意向で採択したということになる。ここには何らかの政治的意向があったのではないかとも感じられる。

 小松市は、2015年の教科書採択では、中学校社会科で育鵬社教科書を採択した地域でもある。今回の道徳教科書採択をめぐる一連の経過についても、不自然さを感じる。
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