鹿児島県の公立中学校で校外学習の際、出発前の服装検査で「校則違反」とされた生徒が参加できなかった事例があったと、「共同通信」で配信されている。

事件の経過


 記事によると、同校では2018年10月下旬に校外学習を実施した。その際、出発直前に服装検査をおこなったという。

 生徒約300人のうち、女子生徒1人が「黒のキャミソールを着ていた」として、また男子生徒2人が「シャツの下に肌着を着けていなかった」として「違反」と判定され、教諭らから「このままでは参加できない」などと告げられたとしている。

 男子生徒はいずれも自宅に着替えに帰った上で予定通り校外学習に参加したものの、女子生徒は参加できずに帰宅したと報じられている。

悪質な人権侵害



 こういう管理主義的なやり方は1990年代半ば頃までの一昔前のイメージと思われがちだったものの、近年は「ブラック校則」などといわれてそういった手口が以前よりも強化されているということが指摘されるようになっている。典型的な生徒管理・人権侵害の手法である。

 そもそも、生徒の肌着の色をチェックすること自体、悪質な人権侵害である。そしてそれに「違反」したからといって校外学習に参加させないというのも、極めて重大な問題である。

(参考)
◎校則違反で校外学習外す、鹿児島 肌着の色、公立中女子生徒(共同通信 2018/11/2)
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