東京都八王子市立中学校2年の女子生徒が2018年8月に自殺した事件について、八王子市教育委員会は11月6日に記者会見を開き、この生徒へのいじめがあったと認めた。

いじめの経過



 女子生徒は1年だった2017年8月、所属していた部活動で、当時3年生だった上級生から、部活を休んで家族旅行に行っていたことを「LINE」で非難されるなどしたという。その後不登校になった。

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 学校側は当時、生徒間のトラブルを把握していたものの「解決済み」と扱っていた。

 生徒は2年に進級した際、別の学校に転校した。しかし転校先でも登校できない状況が続いた。生徒は2018年8月28日に西八王子駅(東京都八王子市)で列車に飛び込み自殺を図り、その後死亡した。

 八王子市教育委員会と、1年時に通っていた学校の校長によると、生徒の死亡後の2018年9月10日に保護者から学校に連絡があった。生徒は遺書のような文書を残し、その中には「部活動でトラブルがあった」「まわりが助けてくれなかった」「学校に行きたかった」などと訴える内容があったという。

 学校は保護者からの連絡を受けて再調査したところ、「いじめがあった」と判断し、八王子市教育委員会に報告した。

 今後の詳細な調査は、第三者委員会を設置しておこなうとしている。

2017年当時の対応は疑問



 なぜ2017年当時、いじめを「解決済み」と扱っていたのか。その点について強い疑問を感じる。その時点でていねいに対応していれば、最悪の状況を防げた可能性があると考えると、非常に辛いものがある。

 第三者委員会では、当時の対応についても慎重に検証される必要がある。
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