名古屋市教育委員会は12月13日、市立天白養護学校の男性教諭(60)が生徒に暴力を加えていた問題で、この教諭を停職109日の懲戒処分とした。

 同教諭は「停職6ヶ月相当」と判断されたが、年度末に定年退職予定のため退職予定日までの停職処分となる。

事件の経過



 教諭は2017年11月、運動会の最中に高等部の男子生徒を蹴りつけるなどしたとして問題になり、暴行容疑で書類送検されている。

http://kyoukublog.wp.xdomain.jp/post-18233/

 さらに名古屋市教委は、この教諭が複数の生徒に対して「アホ」「デブ」などの暴言を吐いたり、蹴りつけるなどの行為をしていたことを確認した。

 市教委は、この教諭が運動会で生徒を蹴ったことや、2017年7月にトイレの個室にいた生徒にホースで水をかけたことなど12件を「体罰」と認定した。少なくとも2015年から複数の生徒に対して暴言を繰り返していたことについては、「不適切な指導」と判断した。

 教諭は事件について「こちらを向かせようと足で押さえた」「太っている子に(デブと)言うのはおかしいのか」などと反論していたという。

 またこのほかにも、情報提供があったものの事実関係を十分に確認できなかったとして、懲戒処分の対象から外した暴力行為も複数あったという。

 あまりにも悪質な人権侵害の上に、それを問題視されると「何が悪い」とばかりに居直るとは、とんでもないことである。処分は当然ではあるが、このような悪質な人権侵害行為を産むような土壌そのものをなくしていく必要がある。

(参考)
◎太った子へ暴言「おかしいのか」と養護教諭 停職処分に(朝日新聞 2018/12/13)
◎生徒暴行で体罰認定 教諭を停職(NHKニュース 2018/12/13)
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