学校での制服の見直しが、各地で進んでいると報じられている。

 『朝日新聞』2019年1月24日付によると、市立中学校の標準服の見直しを全市で進めている福岡市で、各校から生徒代表が集まって、メーカーが試作した女子のスラックス標準服の試着など、標準服に関する意見を聴く機会が設けられたという。

 また『毎日新聞』2019年1月26日付によると、東京都中野区で、区立中学校に進学予定の小学校6年女子児童の「運動が大好きでいつもスラックスをはいている。スカートをはきたくない。制服を自由化してほしい」という区長への訴えがきっかけとなり、区立中学校全10校で、制服を性別に関係なく自由選択にする方針が固まったという。

 個人で着たいものを着るという自主性の尊重の問題、防寒の問題や、性同一性障害を持つ生徒への対応の問題などを背景に、制服・標準服の見直しや性差解消などは各地で進んでいるとされている。

 そもそも制服が必要かという点も、いずれは検討されるべき論点ではある。その一方で、生徒の意見も取り入れながら、制服の性差をなくしたり、防寒や性的少数者などへの配慮などの方向で進んでいるのは、望ましいことだといえる。
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