UHBニュース(北海道文化放送)が2019年7月15日、『“校則ない中学校“ 北海道にも誕生 東京 麹町中学校は“定期テスト“も“宿題“も廃止』を配信した。

 記事では、2019年度に新設開校した北海道苫小牧市立ウトナイ中学校での「校則のない」取り組みと、東京都千代田区立麹町中学校での「校則・定期テスト・宿題」廃止の取り組みについて、特集で紹介している。

 ウトナイ中学校は既存校の生徒増加により分離新設する形で設置された。新設の際、分離元の中学校でおこなわれていた髪型や服装などの細かい規定を「撤廃」し、生徒の自主性に任せる取り組みを始めた。同校では生徒会が中心となって、生徒たちが自主的自律的に行動する理念を掲げる「ウトナイ宣言」を出したという。

 また特集では、東京都千代田区立麹町中学校での自主的な取り組みについても紹介している。同校では髪型や服装チェックなどを撤廃した上、定期テストや宿題も廃止した。定期テスト廃止については「期間で区切るより、各単元のまとまりごとに単元テストを適宜実施するほうが、生徒の理解状況を把握できる」、宿題廃止については「学習状況の度合いに習熟差がある各生徒に一律の課題を与えるのは非効率」という理由だとのこと。学校全体では、これらの取り組みを導入する前よりも学力状況は向上しているとされる。

 髪型や服装などを生徒の自主性・自律性に任せる取り組みは、現時点では日本の学校ではほとんど導入されていない。その一方で、生徒の自主性の育成や、子どもの権利条約の理念から考えると、このような取り組みが広がっていくことこそが求められているのではないか。

 これらの取り組みは注目される。
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