大阪市教育委員会は2019年8月6日、市立小学校での教科書採択を実施した。2020年度~23年度の4年間使用する予定となっている。

https://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/page/0000477818.html

採択地区が4地区に細分化されてから初めての教科書採択となる。

http://kyoukublog.wp.xdomain.jp/post-18441/

社会科では、第1地区・第2地区・第4地区の3地区で東京書籍が、第3地区では日本文教出版が、それぞれ採択された。前回2014年採択時(全市1区採択地区)の教育出版から採択替えとなる。
第1地区:此花・港・西淀川・淀川・東淀川の各区
第2地区:北・都島・福島・東成・旭・城東・鶴見の各区
第3地区:中央・西・大正・浪速・住之江・住吉・西成の各区
第4地区:天王寺・生野・阿倍野・東住吉・平野の各区

道徳では、前回2017年採択に引き続いて、4地区とも日本文教出版を採択した。

新たに導入され初採択となる英語では、第1地区・第3地区・第4地区が光村図書、第2地区が東京書籍を採択した。

社会科の採択結果


2020年度版小学校社会科では、日本文教出版、教育出版、東京書籍の3社が教科書を発行した。

http://kyoukublog.wp.xdomain.jp/post-19313/

東京書籍の小学校社会科教科書は、他地域では各地で広く採択されているものの、大阪市や大阪府では従来はそれほど採択は多くなかった。

一方で、東京書籍2020年度以降使用版については、特に高学年向けの教材で、一部では「右傾化」「政権への忖度」などの批判も出ている。5・6年向け教科書では、中学校段階での育鵬社ほど決定的・露骨におかしいというわけではないとはいえども、単元によっては違和感を感じる記述も散見された。

今回2019年の小学校社会科での採択替えは、2020年度の中学校教科書採択に際して何らかの影響を与える可能性があるのではないかとも感じる。
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