2020年度より小学校で導入されることになっているプログラミング教育について、各都道府県で準備状況にばらつきがあり、必要な準備体制ができていないとされる地域も一定数あることがわかった。

文部科学省が2020年1月9日、準備状況の調査を発表している。調査は、各都道府県委員会への聴き取りアンケートで実施された。

プログラミング教育については、小学校英語教科化や道徳教育教科化とともに、新しい学習指導要領で打ち出されたものとなっている(道徳教科化は2018年度より前倒しで導入)。

しかしプログラミング教育は、実施3ヶ月前になっても準備が進んでいないことが浮き彫りになる。

小学校では元々実施してこなかったような新しい概念をいくつも同時に打ち出したものの、それに見合う準備や人員配置などが十分におこなわれていない。そのことで教職員の多忙化に拍車をかける状況にもなっている。

またそもそも、小学校段階でのプログラミング教育自体必要なのかという疑問も出てくるが、それについても解決できていない。論理的思考力は「プログラミング」という個別のものにこだわらなくても、ほかの手法でも育成は可能ではないかとも感じる。
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