新潟県下越地域の新潟県立高校3年男子生徒が2018年6月に自殺した問題で、この問題を調査していた新潟県教育委員会の第三者委員会は2020年1月30日、この生徒へのいじめがあり自殺の背景になったとする調査報告書を公表した。

生徒はいじめを受けたことを示唆するメモを残して2018年6月27日に所在不明になり、翌日に遺体で見つかった。

http://kyoukublog.wp.xdomain.jp/post-17523/

第三者委員会の調査によると、この生徒へのいじめが確認されたとしている。

この生徒は2年の時に、身体的特徴をからかうあだ名で呼ばれるなどした。またつかみかかられるなどの暴行を受けたという。また3年ににあると、匿名で使っていたツイッターアカウントを特定されて書き込みの内容を無断で広められるなどの行為もあったとされる。

第三者委員会では、生徒は「いじめ行為のストレスなどが積み重なり、自殺を選択した」と判断した。

一方で加害者とされた生徒や教職員も含めて、この生徒への行為について「『いじめ』と認識されることがほとんどなかった」とも指摘した。第三者委員会では、いじめにあたらないという認識だったことについては、改善を求めているという。

いじめが認定され、自殺の背景ともなったと指摘されたことは、重く受け止めるべき内容である。周囲が「いじめと認識していなかった」というのも重大なことであり、これもまた重く受け止め、今後同じようなことが発生した場合にはよりよい対応をしていくための教訓として共有すべきではないか。
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