福岡県直方市立中学校で2019年11月、体育の授業中に男子生徒が骨折し重傷を負ったが、授業担当の教師をはじめ学校側の対応が不適切だったと指摘された問題があった。

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この問題について、朝日新聞が関連文書の情報公開請求をおこない、続報記事『教諭「早くどかんか」 ハードルで転倒、骨折の中2に』(2020年3月10日)を出している。

直方市教育委員会が事故を調査し、経緯をまとめて福岡県教委に提出した報告文書だという。

報告書によると、事故時の経過について、大要で以下のようにまとめられている。
1限目の体育のハードルの授業で、跳躍に失敗した男子生徒が転倒し動けなくなった。授業担当の教諭は「じゃま、早くどかんか」と発言し、同級生にこの生徒をコース外に出すよう指示し、そのまま授業を続けた。同級生数名が職員室に別の教員を呼びに行き、教員3人が駆けつけた。駆けつけた教員は生徒を立たせようとしたが、生徒は立てず「このままでは殺されてしまう」と感じたとされる。

手助けがあっても立てないなどの重大な状況を見逃してしまったのは、極めてまずい対応だったのではないか。しかも「早くどかんか」など、冷酷とも受け取れるような声かけはどうなのかと疑問を感じる。
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