大阪府吹田市立小学校で2019年度、いじめ被害を受けた6年男子児童に対して学校側が別室での自習を指示し、児童がその後不登校になっていたことが、2020年3月30日までにわかった。

報道によると、児童は2019年6月6日に「同級生4人から暴力や暴言を受けた」などといじめ被害を訴えた。学校側は「児童が教室に入るのを怖がった」として、6月13日より別室で教員が付き添う自習を指示した。この際に児童や保護者への説明はおこなわなかったという。

児童は不登校になり、吹田市教育委員会はいじめの「重大事態」と認定した。

いじめについては、被害者が学校で安心して過ごせるような環境整備を進めることが何よりも重要である。一般的にいえば、緊急措置として加害者側と物理的に接触しないよう引き離すことはありうる。

しかしこのケースでは、逆に被害者側を厄介者扱いで隔離・排除して不利益を与えているとも見えてしまう。被害者側への別室学習措置が妥当だったかどうかについては、詳細に検証される必要がある。
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