兵庫県尼崎市立中学校2年の女子生徒が2017年に自殺し、いじめがあったと指摘されている問題で、兵庫県教育委員会は2020年4月3日、いじめへの不適切な対応があったとして、関係教員4人の処分を発表した。

校長を減給10分の1・6ヶ月の処分としたほか、事実関係を誤解して女子生徒を一方的に叱責した学年担当の男性教諭(30代)を減給10分の1・3ヶ月の懲戒処分とした。さらに担任(30代女性)と部活動顧問(50代男性)も処分対象となっている。学年担当の教諭は退職の意向を示したという。

この事件では、生徒はクラスや部活動で「きもい」「死ね」などの中傷を受け続けていたという。生徒はいじめの被害を訴えたものの、拾い上げられることはなかった。

2017年12月に部活動でトラブルが起き、部活動顧問は「部活動のトラブルを口外するな」と関係生徒に指導した。しかし、この女子生徒が「部活動内のトラブルをねじ曲げて一方的に言いふらしている」と学年担当の教諭が誤認し、この生徒を激しく叱責するなどした。生徒は教諭から叱責された当日、「学校がしんどいです」などのメモを残し、自宅で自殺した。

この問題では第三者委員会が2019年3月、「いじめと教師の不適切対応が自殺につながった」とする見解をまとめている。

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一方で遺族側が起こした民事訴訟では、尼崎市は「第三者委員会は法的責任を調査するものではない」などとして争う意向を示し係争中となっている。

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関係教員の処分はそれはそれとして、いじめへの適切な対応については丁寧に考えた上で、このような状況に陥らせないように対応の方法を検討していく必要がある。事件の教訓を共有していくことが必要ではないか。