沖縄尚学高校附属中学校(沖縄県那覇市)は2020年4月22日、2017年度に当時1年だった男子生徒へのいじめ事案があり、被害生徒が不登校になっていたことを公表した。被害生徒側が第三者委員会での調査を求め、第三者委員会が同日までにいじめを認定する調査報告書を出した。
調査報告書や報道によると、いじめの経過は以下のようなものが指摘されている。
いじめは2017年の夏休み明けから始まったという。加害生徒は男子生徒6人だとされる。
2017年の2学期、英語の授業でスピーチの練習をする課題が出た。その際に加害生徒らが、英語の教科担任に対して被害生徒を指名して教室で発表させるように求め、被害生徒の発表の様子が「面白い」として笑いものにする行為があったとされる。
また国語・理科・社会科の授業中にも、被害生徒が教科担当から当てられて答えている様子を、加害生徒らが笑いものにするなどした。
中心の加害生徒が被害生徒を笑いものにし、それにつられて教室全体に笑いが起きる状態だったという。
また体育の空手の授業中には、担当教師が目を離した隙に加害生徒が被害生徒のところに近づき、被害生徒の練習の様子を笑いものにした。
さらに加害生徒らは2017年9月30日、被害生徒の尻を蹴りつけるなどの行為をおこなった。2017年11月17日には、休み時間に加害生徒が、被害生徒の顔をめがけて輪ゴムで紙くずを飛ばして当てる行為とおこなった。
被害生徒の保護者が2017年10月に学級担任に連絡し、いじめが発覚した。担任は、被害生徒が「大丈夫」と話したことから様子を注視していたが、その後もいじめが続いたために調査をおこない、加害生徒6人によるいじめが確認された。
被害生徒は不登校になり、また適応障害や強迫性障害と診断され、2年時の2018年7月に転校した。被害生徒はその後、不登校が原因で県立高校を受験できず、単位制高校に入学した。
第三者委員会では、生徒6人の行為をいじめと認定し、生徒の不登校や体調不良との因果関係を一部認めた。
しかしその一方で、いじめと指摘された行為のうちの一部については、「被害生徒の保護者から『裁判に訴える』などと恫喝されて、加害生徒は無理やり認めさせられた」かのような認定をおこなって、いじめを認定しなかったものもある。また不登校・体調不良との因果関係を認めたのは1年時の部分だけで、2年進級後については認めなかったともされている。
認定範囲は必ずしも十分ではないという印象も受けるが、いじめについては一定認められ、しかもその内容は悪質なものとなっている。また学校側の対応についても、遅れがあったのではないかと思わざるをえない部分もある。事例を分析した上で必要な対応をおこなっていくことが重要になる。
いじめの概要
調査報告書や報道によると、いじめの経過は以下のようなものが指摘されている。
いじめは2017年の夏休み明けから始まったという。加害生徒は男子生徒6人だとされる。
2017年の2学期、英語の授業でスピーチの練習をする課題が出た。その際に加害生徒らが、英語の教科担任に対して被害生徒を指名して教室で発表させるように求め、被害生徒の発表の様子が「面白い」として笑いものにする行為があったとされる。
また国語・理科・社会科の授業中にも、被害生徒が教科担当から当てられて答えている様子を、加害生徒らが笑いものにするなどした。
中心の加害生徒が被害生徒を笑いものにし、それにつられて教室全体に笑いが起きる状態だったという。
また体育の空手の授業中には、担当教師が目を離した隙に加害生徒が被害生徒のところに近づき、被害生徒の練習の様子を笑いものにした。
さらに加害生徒らは2017年9月30日、被害生徒の尻を蹴りつけるなどの行為をおこなった。2017年11月17日には、休み時間に加害生徒が、被害生徒の顔をめがけて輪ゴムで紙くずを飛ばして当てる行為とおこなった。
被害生徒の保護者が2017年10月に学級担任に連絡し、いじめが発覚した。担任は、被害生徒が「大丈夫」と話したことから様子を注視していたが、その後もいじめが続いたために調査をおこない、加害生徒6人によるいじめが確認された。
被害生徒は不登校になり、また適応障害や強迫性障害と診断され、2年時の2018年7月に転校した。被害生徒はその後、不登校が原因で県立高校を受験できず、単位制高校に入学した。
第三者委員会では、生徒6人の行為をいじめと認定し、生徒の不登校や体調不良との因果関係を一部認めた。
しかしその一方で、いじめと指摘された行為のうちの一部については、「被害生徒の保護者から『裁判に訴える』などと恫喝されて、加害生徒は無理やり認めさせられた」かのような認定をおこなって、いじめを認定しなかったものもある。また不登校・体調不良との因果関係を認めたのは1年時の部分だけで、2年進級後については認めなかったともされている。
認定範囲は必ずしも十分ではないという印象も受けるが、いじめについては一定認められ、しかもその内容は悪質なものとなっている。また学校側の対応についても、遅れがあったのではないかと思わざるをえない部分もある。事例を分析した上で必要な対応をおこなっていくことが重要になる。