新型コロナウイルス問題で「緊急事態宣言」が出され、全国的に学校の休校が続いていた問題で、5月7日以降一部地域では学校が再開している。

学校を再開した地域、また休校が継続しているものの週1~2回程度の臨時登校日を設定して短時間の登校をおこなうことにしている地域では、再開準備として、感染防止のために教室の座席の間隔を広げたり、時差登校・分散登校で1クラスを分割して、一度に同じ教室に入る児童生徒数を20人程度にまで減らすなどの措置をとるなどしている。

1クラスの人数を減らしているのは感染予防という緊急事態に基づくものではある。一方でこの状況が続くとなると、本格的な少人数学級導入も検討する必要があることになってくる。

少人数学級の議論はこれまで、「一人一人の児童生徒に目が届きやすくなる」ことで、学習指導やいじめへの対応などでよりきめ細やかな対応が取れるようになるという視点で議論されてきた。

感染症対策という視点からは、おそらく取り上げられてこなかったように思われる。しかし児童生徒間の近接を避けるということになると、そういう意味でも少人数学級は避けられなくなる。

恒常的な少人数学級についても、検討すべき課題ではないか。
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