静岡県浜松市立中学校で2016年、科学部の部活動での実験中に生徒の服に引火して大やけどを負った事故で、浜松市が被害生徒側に約300万円の損害賠償金を支払うことで和解していたことがわかった。

事故は2016年5月12日に発生した。浜松市立南陽中学校の科学部で、部員数人がチームを組んで炎色反応の実験中、洗剤とメタノールの混合液が当時2年の男子生徒の服に飛び散って引火し、生徒は顔や胸の広い範囲にやけどを負った。

生徒側は2019年4月、実験の際の指導と安全への配慮が不十分だったとして、浜松市を相手取り約6500万円の損害賠償を求める訴訟を静岡地裁浜松支部に起こしていた。

浜松市が顧問教員の過失を認め、和解金を支払うことで2020年3月に和解が成立した。

この事故では、直前の手順が十分ではなかったことによって混合液が飛び散り、事故につながったとも指摘された。科学部の部活動にしても理科の教科での実験にしても、実験の手順については、危険を未然に防ぐような手法でおこなっていく必要がある。
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