大分県日出町の小学生バレーボールチームの監督が指導中に暴力を加えるなどした問題で、大分県小学生バレーボール連盟は2020年5月16日付で、監督を永久追放処分とした。またチームについても「監督と一部保護者が共謀して、暴力行為を隠蔽しようと図った」として解散勧告をおこなった。

事件は2019年11月に報道された。全国大会出場の常連でもある当該チームでは、監督がチームの女子児童に対して、平手打ちをしたり蹴るなどの行為を日常的に繰り返していた。当該監督は普段は小学校教頭として勤務しながら、指導にあたっていた。

町スポーツ少年団や小学生バレーボール連盟に「体罰」・暴力行為の情報提供があった。

しかし当該チームでは監督と暴力肯定派の一部保護者が結託し、2019年7月に現役部員やOB部員の保護者を集めた保護者会を招集した。その席上で暴力肯定派の一部保護者が、「外部に情報を漏らした」と疑った保護者を吊し上げた。さらに「指導者・保護者の行為を批判しない」「チーム内で起きたことを関係協会や団体に訴えない」「守られない場合は、保護者会の過半数以上の承認を経て強制退部させる」などとする誓約書への署名を参加者に強要した。

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俗に「体罰」とも言われるような暴力行為を指導に持ち込み、またそのような行為の正当化を図るなど、あってはならないことである。当該監督の行為も、それに同調した一部暴力肯定派保護者の行為も極めて悪質である。いわゆる「強豪」とされるところではそういう横暴がまかりとっている事例もまま見られるが、そういう行為は悪質な人権侵害であり、しかも非科学的なものである。

永久追放や解散勧告という厳しい措置がとられたことは、重く見なければいけない。このような誤った「指導」を根絶し、このような横暴な行為を公然とと言い立てるような者がいなくなるようにしていかなければならない。
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