群馬県教育委員会は2020年5月19日、県立高校で2019年度にいじめ事案があったと発表した、いじめによって当時2年の男子生徒が不登校になり、その後2019年9月に転校に追い込まれていた。

被害者の特定を避けるなどとして、学校名などの詳細は公表せず、事案の発表も概要のみにとどめた。

発表によると、被害生徒は同級生3人から、日常的に肩をたたかれる・足を蹴られるなどの暴行を受ける、SNSに「学校に来るな」などの中傷書き込みをされるなどしていたという。被害生徒は2019年6月に学校側に被害を訴え、登校できない状態になった。その後2019年9月に転校した。

群馬県教委によると、当該校では生徒の行為を「ふざけあい」と認識し、いじめとしての認知と対応が遅れたとも指摘した。

生徒が不登校になったのち、学校側はいじめによって不登校が生じた「重大事案」として調査をおこなった。その結果、同級生3人からのいじめを確認したとしている。

報道の範囲でしかわからない部分があるとはいえども、いじめへの対応の遅れによって不登校や転校という重大な事態が生じたことは、重く受け止めるべき案件である。詳細を調査・分析した上で、本人へのケアとともに、同種事例への対応にいかしていく必要がある。
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