新型コロナウイルス感染防止策として、いくつかの自治体では学校現場にフェイスシールドを導入する動きが生まれた。

http://kyoukublog.wp.xdomain.jp/post-21232/

しかしこのことについては、「熱中症など他の事故につながるおそれもあり心配」という学校現場からの声が出された。

医療関係者も「症状を発している患者と至近距離で向き合う医療現場なら有効でも、学校ではそこまでの必要性は感じない。フェイスシールドはくしゃみなどでの飛沫感染を防ぐものであり、学校現場では、マスク着用などで十分防げるのでは」「医療従事者は1日中着用しているわけではない。学校現場では、医療従事者よりも長時間の着用をすることにもなることでリスクが考えられる」「熱中症、転倒事故、頭部締め付けによる集中力の低下など他のリスクを伴う」などとして、過剰装備ではと疑問視する見解を出している。

東京新聞が2020年7月5日付で、フェイスシールドの活用状況についてリポートしている。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/40042

大阪市では、松井一郎大阪市長が現場を飛び越えて「市立学校の児童生徒および教職員全員にフェイスシールドを着用させる」と一方的に報道発表した。

記事では、大阪市内のある市立小学校の状況について紹介している。長時間だと熱がこもって視界がゆがむなどの弊害が出たとして、フェイスシールドの着用は、音楽での合唱や英語の発声練習など、45分授業中15分以内を限度にしているという。

校長は、「熱中症などの事故防止のためには、さらに使用場面を制限する必要性も検討している」とコメントした。

福岡県粕屋町でも町立学校でフェイスシールドを導入し、マスクとフェイスシールドの併用を求めた。しかし気温の上昇を受けて、マスクとフェイスシールドのどちらか片方でいいとする扱いに変えた。

学校現場においては、フェイスシールドは基本的に不要なのではないかと考えられる。

もっとも、聴覚障害があり唇の動きを読み取ることでコミュニケーションを図る場合や、発達障害等による感覚過敏があってマスクを付けられない場合などもあり、そのような場合にはフェイスシールドを適宜使用することはありうる。そういう場合は個別に検討し判断すればよく、全児童生徒に一律に導入するという方向性は他の問題が生じる危険性もあり疑問に感じる。