東京新聞2020年7月20日付に「飛沫懸念で校歌やめても「君が代」は斉唱 卒業式に都教委が指示」が掲載されている。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/43611
新型コロナウイルス問題拡大の影響を受け、全国各地の学校では飛沫感染を防ぐとして、合唱や体育など声を出す授業や教科外活動について自粛する動きが広まった。
2020年3月に実施された卒業式についても、校歌斉唱や生徒が準備してきた合唱などを取りやめ、代わりに音源を流すなどのプログラム変更がおこなわれる事例が広がった。
しかし東京都教育委員会はそのような状況の下でも、都立学校に対しては卒業式でも「君が代」斉唱を義務づけると受け取れる通知を送り、200校以上ある都立学校(高校・特別支援学校など)すべてで斉唱がおこなわれたと指摘している。
記事によると、2020年2月末に政府が臨時休校の方針を発表して以来、都内の市区町村教育委員会から都教委宛に「飛沫感染防止策として歌わないことを考えている」「歌わないと、服務事故扱いになるのか」といった問い合わせが相次いだという。
都教委は2020年2月28日付で、市区町村教委向けには「自治体の裁量」とした上で、直轄の都立学校には「国歌斉唱を行う方針に変更ありません」とする通知をおこなった。このことを受け、都立校や一部自治体では「君が代」斉唱がおこなわれたとしている。
このことについては、東京都が長年にわたって、不起立・不斉唱で多数の教職員を懲戒処分してきたことで、現場が萎縮して判断できなくなっているのではないかという指摘がされている。
感染防止対策が求められ、卒業式でのプログラムも変更され、また音楽の授業や教科外の活動でも合唱などは自粛するよう求められる元で、「君が代」だけは通常通り歌わせるというちぐはぐなことになっている。
「君が代」の斉唱については、ただでさえ歌詞の内容や歴史的な背景などもあり、思想・信条や内面にもかかわるようなセンシティブな問題となっている。歌わせることそのものが目的化することで、教育委員会が学校現場を支配し理不尽なことを押しつけていることにもなる。そこには、児童や生徒、教職員への視点というものが全くない。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/43611
新型コロナウイルス問題拡大の影響を受け、全国各地の学校では飛沫感染を防ぐとして、合唱や体育など声を出す授業や教科外活動について自粛する動きが広まった。
2020年3月に実施された卒業式についても、校歌斉唱や生徒が準備してきた合唱などを取りやめ、代わりに音源を流すなどのプログラム変更がおこなわれる事例が広がった。
しかし東京都教育委員会はそのような状況の下でも、都立学校に対しては卒業式でも「君が代」斉唱を義務づけると受け取れる通知を送り、200校以上ある都立学校(高校・特別支援学校など)すべてで斉唱がおこなわれたと指摘している。
記事によると、2020年2月末に政府が臨時休校の方針を発表して以来、都内の市区町村教育委員会から都教委宛に「飛沫感染防止策として歌わないことを考えている」「歌わないと、服務事故扱いになるのか」といった問い合わせが相次いだという。
都教委は2020年2月28日付で、市区町村教委向けには「自治体の裁量」とした上で、直轄の都立学校には「国歌斉唱を行う方針に変更ありません」とする通知をおこなった。このことを受け、都立校や一部自治体では「君が代」斉唱がおこなわれたとしている。
このことについては、東京都が長年にわたって、不起立・不斉唱で多数の教職員を懲戒処分してきたことで、現場が萎縮して判断できなくなっているのではないかという指摘がされている。
感染防止対策が求められ、卒業式でのプログラムも変更され、また音楽の授業や教科外の活動でも合唱などは自粛するよう求められる元で、「君が代」だけは通常通り歌わせるというちぐはぐなことになっている。
「君が代」の斉唱については、ただでさえ歌詞の内容や歴史的な背景などもあり、思想・信条や内面にもかかわるようなセンシティブな問題となっている。歌わせることそのものが目的化することで、教育委員会が学校現場を支配し理不尽なことを押しつけていることにもなる。そこには、児童や生徒、教職員への視点というものが全くない。