2020年の中学校教科書採択問題。社会科の歴史・公民では、育鵬社教科書から他社へと切り替える動きが全国的に広まった。
これに関連して産経新聞が2020年9月12日付で記事を出している。
同紙によると、育鵬社離れが広がった原因について「反対派による、教育委員個人の自宅への電話・手紙なども含めた組織的な活動」「批判を恐れる首長や教育長の事なかれ主義」などと論難している。
しかしこの言い分は、極めて一方的で一面的なものではないか。
育鵬社教科書に反対の声が上がったのは、「いわゆる極右的な姿勢が突出している」というイデオロギー押しつけの問題ももちろんあるが、それだけではない。中学校での学習内容や高校受験に必要な事項の記述が通説的な見解から離れていることで、授業や受験・また高校以降での学習にも支障が出るなどの問題も加わり、現場からの評価が低くなったものである。
産経新聞は、「反対派が大きな声で反対運動を進め、多くの首長や教育委員が耐えきれなくなった」かのような印象操作をおこなっているが、決してそうではないように感じる。むしろ育鵬社支持派の方が、2020年は例年よりも小さかったものの、教科書採択のたびに大きな声で、また強引な手法で採択押しつけ運動をしていたという印象を受ける。
これに関連して産経新聞が2020年9月12日付で記事を出している。
同紙によると、育鵬社離れが広がった原因について「反対派による、教育委員個人の自宅への電話・手紙なども含めた組織的な活動」「批判を恐れる首長や教育長の事なかれ主義」などと論難している。
しかしこの言い分は、極めて一方的で一面的なものではないか。
育鵬社教科書に反対の声が上がったのは、「いわゆる極右的な姿勢が突出している」というイデオロギー押しつけの問題ももちろんあるが、それだけではない。中学校での学習内容や高校受験に必要な事項の記述が通説的な見解から離れていることで、授業や受験・また高校以降での学習にも支障が出るなどの問題も加わり、現場からの評価が低くなったものである。
産経新聞は、「反対派が大きな声で反対運動を進め、多くの首長や教育委員が耐えきれなくなった」かのような印象操作をおこなっているが、決してそうではないように感じる。むしろ育鵬社支持派の方が、2020年は例年よりも小さかったものの、教科書採択のたびに大きな声で、また強引な手法で採択押しつけ運動をしていたという印象を受ける。