「まぐまぐニュース」2021年1月27日付で『「自作自演だ」いじめ被害の小4女子に校長と教頭が吐いた暴言』が掲載されている。

https://www.mag2.com/p/news/484447

大阪府堺市の小学校で、女子児童が数年間にわたっていじめを受けているという訴え。この事案について、被害者の身に起こったことを紹介している。

被害者や家族に起きた二次被害


記事によると、

いじめを訴えても学校側は何もしなかった。加害者がいて教室に入れないと訴えた被害児童に、教師は「わがまま」などと罵倒した。

校長や教頭はいじめ被害訴えについて「自作自演」「おたくの娘は嘘つきだ」などと罵倒した。

堺市教育委員会に事前にアポイントメントを取っていじめ被害を訴えたが、対応した指導主事は「帰れ。帰らないと警察を呼ぶぞ」などと被害者の保護者を罵倒した。

加害者の父親が被害者宅敷地に入り込んで待ち伏せし、被害者の母親が外出しようと自転車を出そうとしていたところに近づいて母親に罵詈雑言を加えた。恐怖感を感じた家族は事件を機に引っ越し・転校を余儀なくされた。

PTA会長と学級代表の保護者などから、「"いじめを受けた"と騒がれるのが迷惑」などと繰り返し文句を言われた。

――などといった内容が紹介されている。

ありえないほどひどい対応である。

「被害者を攻撃して二次被害」など許されない


いじめ事件や学校関係の事件事故では、学校側や教育委員会、加害者側、PTAや同級生保護者などが、こういう対応を取って被害者やその家族・支援者などを執拗に攻撃・中傷した事例は、特異なものではない。過去にもいくつもあった。

報道されたり有名な判例となっているような事件でも、今回の被害訴えと似たような「被害者への二次被害」事例は、いくつも見つけることができる。

こういうことが起きているのかと思うと、第三者としての立場でも気分が悪い。直接被害に晒され続けている被害者の苦痛は察するにあまりある。

いじめは加害者側の行為が問題である。自己保身のために被害者一人が犠牲になればいいかのような、このような対応は許せない。
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