沖縄県立高校2年で運動部主将を務める男子生徒が2021年1月に自殺し、顧問教諭から厳しい叱責があったと指摘されていることが、2021年2月13日までにわかった。

「琉球新報」2021年2月13日付『【独自】部活での叱責原因か 高2男子が命絶つ 主将になって以降、指導厳しく』が報じた。

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1271379.html

報道された経過


報道によると、この間の経過は大筋で以下のようになっているとのこと。

当該生徒は中学校時代に当該競技で好成績を修め、推薦入試で同校に入学した。

顧問教諭はこの男子生徒に対して日常的に「主将をやめろ」「部活をやめろ」などと発言したとされる。また2019年の部活動大会で、実力を発揮できなかったこの生徒に対して「死に結びつくような行動を求める言葉を掛けられた」と指摘されている。

顧問教諭の声も紹介されている。指導が厳しかったことは否定できないと言及した一方、「死に結びつくような行動を求める言葉」をかけたことは否定した。指導が行き過ぎだったかどうかについては「県教委の調査で判断されること」とする見解にとどめた。

学校側は顧問教諭からの聴き取りや関係生徒へのアンケートなどの校内調査をおこない、顧問教諭の指導が厳しかったという声があることを確認した。沖縄県教委は、近く第三者委員会を設置して調査するとしている。

現時点では第一報の段階であり、報道の範囲以上の詳細はまだわからない。

その一方で報道の印象では、大阪市立桜宮高校事件(2012年12月)や、岩手県立不来方高校事件(2018年7月)にも似ているという印象も受ける。

ていねいな調査で真相解明に近づけてほしいと願う。
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