服装をめぐる校則の行きすぎが、相次いで報じられている。

神奈川県川崎市立小学校のケース


神奈川県川崎市の一部の市立小学校では、体操着の下の肌着の着用を禁止する指導がおこなわれているとして、2021年3月9日の市議会で取り上げられた。またテレビのワイドショー番組でも2021年3月15日、川崎市立小学校での「体操服の下に肌着禁止」指導について特集を放送した。

議会質問やテレビ番組によると、「運動で汗をかくから」として肌着禁止の指導をおこなっているとされている。テレビ番組では、このことをおかしいと感じた保護者が苦情を出すと「男性教師が胸の成長度合いを確認して、認めた場合には着用できる」という指導がおこなわれたという証言も放送されたという。

沖縄県那覇市立中学校のケース


また沖縄県那覇市立中学校では、1年前の2020年2月に市議会で「市立中学校のほとんどの学校に肌着の色を白とする指定があり、教師が制服をめくるなどして確認しているケースもある。男性教師が気づいて声をかけるケースもある」という指摘がされた。質問に立った議員は「学校の外だとセクハラ・パワハラにあたる」と批判した。

しかしそれらの校則は議会質問後も見直されていないと、2021年3月16日の「沖縄タイムス」の記事が紹介している。

いずれも異常な行為


これらの規定は、異常としかいいようがない。仮に学校の外でこういうことをしたとすれば、セクハラやパワハラにあたるものである。こういうことを学校内なら正当化できるという風潮があるのならおかしい。

児童・生徒にとっては著しい苦痛となるものである。また教員にとっても、犯罪まがいと非難されてもおかしくないレベルの行為を「校則指導」の名目で強制させられることになって、おかしなことになる。

生徒指導名目の行為を、児童・生徒の人権より上に置くようなことがあってはいけない。児童・生徒の人権から考えてどうなのかという点から検証を加え、人権を侵害する・ないしはそのおそれが極めて高いような校則については、すぐにでも見直しを図っていく必要がある。

(参考)
◎体育で「肌着の着用禁止」。川崎市立の小学校の指導に批判が殺到。市教委の対応は?(ハフポスト 2021/3/15)
◎体操服の下は…「肌着禁止」? トレンド1位でネットざわつく「男性教師が胸のチェックってセクハラ」「キモすぎる」(東京中日スポーツ 2021/3/15)
◎「肌着は白だけ」に女子生徒は不満 教員が制服をめくり服装検査 「社会ではセクハラだ」と批判(沖縄タイムス 2021/3/16)