宮城県工業高校(仙台市青葉区)1年の男子生徒が2018年8月に自殺した問題を調査していた宮城県教育委員会の第三者委員会は2021年3月26日、「教員の対応を含め高校での出来事の1つひとつが心理的負担になった」とする調査報告書をまとめ答申した。

この事件では、生徒が生前、家族に対して「徹夜しなければ終わらないほどの課題を課された」「担任教諭から罵声を浴びせられた」「リポートを提出しても何度もやり直しを命じられた」「担任教諭は教室で威圧的な態度を繰り返していた」などと話していたとして、「担任教諭の不適切指導があった疑いがある」として家族が調査を求めていた。

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調査報告書では、教諭の指導方法に問題があったとまではいえないと結論づけた。その一方で当該生徒が課題提出に苦手意識を持っていたことや、教員間の情報共有・支援体制が十分にされていなかったことなどを指摘した。それらの要因が重なり、生徒が追い詰められるような形になったと判断した。

調査報告書はこのような形になったものの、指摘された教諭の指導についてどのように判断されたのかという理由の詳細が気になる点ではある。
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