北海道檜山郡江差町にある看護系の専修学校・北海道立江差高等看護学院で、教員らによる学生へのパワハラ行為が長年にわたって繰り返されているとして、関係者から北海道に対して実態解明を求める動きが出ていると報道されている。

同校は看護師養成を目的とした3年制専修学校だということ。少なくとも数年前から、教員から威圧的な態度を受けて留年や休学・退学に追い込まれる学生が続出しているという訴えが、関係者から出ている。

複数の教員から「バカじゃないの」「あなたに指導する価値はない」などと罵倒された、教員から暴行を受けたとする訴えや、「実習単位を落とされ、どこが足りなかったのか理由を問い合わせても改善点の指導をしてもらえなかった」とする訴え、「リポートを提出しても不合格として再提出を繰り返し命じられた末、最終的には提出期限を過ぎたとして単位を取れず留年にされた」とする訴えなどがあるという。

数年前には、留年してその後自殺した学生もいたとも指摘されている。

関係者から北海道に被害訴えがあり、すでに道の担当部署が事実調査を始めているという。

被害は、極めて深刻な人権侵害となっている。現時点では被害者が被害を訴えた第一報の段階ではあるが、しっかりと調査した上で事実が確認された場合は再発防止策を徹底的にとることや、被害回復措置をとることなどが強く求められる。

(参考)
◎『教師から「指導する価値ない」 看護学生らパワハラ訴え(朝日新聞 2021/4/6)
◎北海道立の看護学校でパワハラか 保護者らが訴え 「バカなんじゃないの」と教師が生徒を殴り…(HTBニュース 2021/4/7)
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